最近読んだ本

  • 一度も植民地になったことがない日本

「ヨーロッパ人から見た日本」の話は面白かった (というか、そっちのほうがこの本の主題のような気がする)。
が、ちょっと気になる部分もある。

「日本は運がいい。いや、運がいいのではなく頭がよかったのだろうな。だって織田信長のころ宣教師が来日したときや、徳川時代の終わりに西欧の国々が日本に開国をせまったときも、植民地になる危機があったわけだろ?」
 ハッとした。そういう考え方を日本の学校の歴史の時間に習った覚えがなかったからだ。今の日本の中学生、高校生も習っていないだろう。幕末の日本人の中で、アフリカや南米と同じように日本が植民地になるという恐怖を抱いた人がはたしていたのだろうか。

歴史は嫌いかつ苦手な教科だったので、具体的に「植民地になる危機」として習ったかどうかは忘れたけど、ヨーロッパがアメリカ、アフリカ、アジアを植民地化してきて日本に至っていることを考えれば、日本が植民地になる可能性があったことは普通に理解できると思うんだが。
幕末の日本人も、かなり危機感もってたと思うけど……。隣の清も香港取られてるし。

今までこのシリーズは「微妙だな〜」と思いながら読んでいたのだが、世界が広がってきて面白くなってきたような気がする。
それにしても、このGMのアレクラストは文化レベル高いなぁ。